「かくれ不眠」とは?

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慢性的な不眠ではなく、専門的な治療をする必要はないけれど、睡眠に悩みや不満を抱え、日常生活に影響がある。そんな状態にもかかわらず睡眠の重要性に対して認識が低い状態を示す言葉です。

毎日じゃないけど、布団に入ってもいつまでも眠れない、ちゃんと寝ているはずなのに、朝に疲れが残っている。
そんな症状があっても、毎日ではないから大丈夫、体質だから、休みの日に寝だめするから普段はそんなに寝なくても気にしていない、などと考えてはいませんか?

何か思い当たることがあれば、あなたは「かくれ不眠」かもしれません。
睡眠は食事や運動とならんで、健康を維持するための大切な要素です。眠れないのはときどきだから、と放っておかず、自分の眠りへの意識をあらためて見直すことが大切です。

「かくれ不眠」チェックシートであなたの睡眠をチェックしてみましょう。

かくれ不眠の位置づけ

■不眠症 不眠症の継続性(週2回以上、1ヶ月持続)不眠状態とは・入眠障害(2時間以上)・中途覚醒(2回以上)・熟睡障害・早朝覚醒(2時間以上)不眠のために苦痛を感じるまたは社会生活・職業機能が妨げられる
■かくれ不眠軽度かつ短期の不眠状態 日中の活動に影響(支障)がでる 不眠に気づいて悩んでいるないしは気づかずに放置されている
■単なる寝不足 特に定義はない 深刻さはない 不快感はある

 

かくれ不眠 5つのタイプは?

「かくれ不眠」チェックシートに登録した約4万5千人の生活者データ※から、かくれ不眠にも5つのタイプがあることがわかりました。

日常の生活やお仕事が忙しく、生活パターンが不規則になって睡眠が削られている…というかくれ不眠のタイプです。一見、生活に支障をきたすような顕著な弊害が見えにくく、ご自身もあまり睡眠不足を苦にしていないと思いますが、知らず知らず脳が疲れたり、身体機能のバランスが崩れたりしている恐れがあります。健康の悪化が顕在化する前に、睡眠環境の改善をはかることが望まれます。
睡眠環境の上で、実は多くの問題をかかえており、本格的な「不眠症」に最も近い位置にある、かくれ不眠のタイプです。眠らなくても当たり前・自分は寝なくても平気・寝る時間を惜しんでも頑張らないと…などの気持ちがあり、無意識のうちに睡眠を犠牲にしているのではないでしょうか。こうした生活が続くと、やがては本格的な不眠症に陥ってしまい、精神や身体の健康に明らかな影響が出てしまいます。
一見、当てはまる項目数は少ないように見えますが、実は不充分な睡眠(量と質)によって、さまざまなストレスが顕在化している恐れのある、かくれ不眠のタイプです。イライラ・無気力・無感動など、睡眠とは関係なさそうなメンタル上の問題ですが、実は不充分な睡眠によって脳が疲れていることが原因のひとつかもしれません。この状態が続くと、日々の生活にさまざまな不満を抱いたまま過ごすことになりかねません。
眠っていても、「眠りが浅い」ために、良質な睡眠とはなっていない、かくれ不眠のタイプです。睡眠を軽視しているわけではなく、生活サイクルが乱れているわけでもないのですが、なかなかぐっすり眠れないと感じていませんか。お歳を召された方に多いタイプですが、年齢だけが要因ではなく、若い方にも現れることがわかっています。睡眠の量だけでなく、質の側面の改善も意識する必要があります。
現時点では、まだ軽微なかくれ不眠症状がみられるにとどまります。しかし、睡眠について何らかのお悩みをお持ちであることは間違いなく、今後明らかなかくれ不眠に陥る心配がないとはいえません。いまの時点で、ご自身の睡眠環境について、いま一度見直しをはかることが望まれます。

※ウェブ調査(期間:2011年2月3日~9月11日、N=45,137)

睡眠はなぜ必要なのでしょうか

睡眠は、頭や身体を休ませるだけのものというイメージを持っていないでしょうか。
実は休息だけではなく、情報や記憶の整理、体の成長や修復などにも大きく関わっているのです。

浅い眠り(レム睡眠)の時には、脳は起きていた時と同じように働いており、起きていた時に得た必要な情報や記憶を整理しています。実際に、レム睡眠をとらないと語学や技能の習得、学習能力などが落ちることが知られています。
また、深い眠り(ノンレム睡眠)に入ると、脂質やタンパク質、骨などの代謝などに関わる成長ホルモンがさかんに分泌されます。これは、子供の場合は体の成長に大きく関わり、また大人の場合は、組織の修復作用などによる疲労回復に関わっていると考えられています。

記憶や体の修復といった基本的な役割のほか、睡眠不足になると、血圧上昇・虚血性心疾患リスク増大などの循環器機能の低下、肥満などの脂質代謝機能異常、免疫機能の低下・異常、認知症発症リスクの増大などのような健康被害を被る確率が高くなることが報告されています。

つまり睡眠とは、ただ休むことではなく、起きたときにちゃんと活動できるようにするための準備時間であり、食事や運動と同じく健康維持のための重要な要素のひとつなのです。

不眠の主な原因

不眠をひき起こす主な原因に、ストレスがあげられますが、他にもまじめな性格、昼夜逆転などの生活リズムの乱れなどがあげられます。

ストレスは、環境の変化や、仕事の緊張が続くことなどによってたまってきます。すると、脳のオン/オフの切り替えがうまくいかなくなり、脳が常に興奮状態となるため、眠れない日が続くようになったりします。また、性格的には、几帳面で責任感が強くいい加減なことが嫌い、仕事のために睡眠時間を犠牲にしてしまうという人は不眠になりやすいといわれています。

几帳面だとストレスをためやすい、ということもありますが、このような人は、眠れないこと、寝つきが悪いことを極端に意識してしまい、ますます眠れなくなってしまうという悪循環に陥ってしまいがちです。

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