がん、心疾患に次いで、日本人の死因の第3位に挙げられる脳卒中。医学の進歩により最近では死亡率こそ下がっていますが、患者数はむしろ増加傾向にあります。脳卒中と言えば、突然発症する病気と思われがちですが、実際には前ぶれの症状が出るケースも多く、また日常生活で予防することも十分に可能だそうです。

 脳卒中とは脳の血管がもろくなって起こる病気で、高齢の方に多く発症します。脳卒中には、脳の血管が破れて起こるものと、脳の血管が詰まって起こるものがあります。前者は「脳出血」、後者は「脳梗塞」と呼ばれています。

 1980年まで日本人の死因のトップを占めていた脳卒中ですが、最近では助かる人が増えてきました。でも一方で、脳卒中を発症した人の多くに、後遺症が残るというのも事実です。脳卒中の後遺症は、脳のどの部分に、どれぐらいのダメージを受けたかによって異なりますが、ほとんどのケースで体の一部分に麻痺を伴います。
 後遺症については、その程度をできるだけ軽くするため、発症後なるべく早い時期から、リハビリが行われますが、残念ながらリハビリによって、必ずしも元の状態にまで回復するとは限りません。

 脳卒中を予防する上で一番大切なのは、不規則な生活をしないことです。中でも食事は重要で、甘すぎるもの、辛すぎるものは、なるべく避けた方がいいでしょう。
 それから意外に思われることが多いのですが、「コレステロール値の下げすぎは、脳にとっては良くない」ということも覚えておいてください。確かに心臓の病気を考えれば、コレステロールの摂りすぎは危険因子になります。でも脳の場合は、コレステロールが脳を支える一つの栄養素になるのです。ですから、これが一番難しいのですが、ほどほどのコレステロール値を保つようにすることが大事なんですね。

 脳卒中というと、ある日突然発症する病気と思われがちですが、前ぶれの症状が出ることも少なくありません。よく言われるのは「激しい頭痛がする」「めまいがする、ふらつく」などです。脳卒中ではどれだけ早く適切な治療を受けるかが、予後に大きく影響します。このような症状があったら、すぐに専門の病院で診てもらってください。